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イベントレポート
2019.06.28
のぞいてみよう!照明デザイン 照明デザインショーケース+懇親会
2019年6月28日、東京デザインセンター5階のcrafTecギャラリーで、照明デザインショーケース「のぞいてみよう!照明デザイン」が行われました。照明デザインとはどういうもの?照明デザイナーは何をしているの?どうしたらその仕事ができるの?と言った学生が知りたいことを、現役の照明デザイナーが事例を交えながらプレゼンテーションを行うというイベントで、照明デザインに興味のある学生がたくさん参加してくださり、会場は熱気であふれていました。
最初に登壇したのは、ALG(建築照明計画株式会社)の小西美穂さん。「必要なところに必要な光を」という自社のフィロソフィーや事例を交えながら、0から1をつくり出す楽しさ、難しさと言った、照明デザイナーとはどういう仕事なのかをわかりやすく紹介されました。また、感性を磨くことや実際に色々なことを体験すること、お手本となる人物・指導者を見つけること、一歩を踏み出してチャンスを掴むことの大切さを、学生にアドバイス。最後に、照明デザインによって「明るく持続可能な未来をつくる」ことを目指そうと締めくくりました。
次に登壇したのは、有限会社サワダライティングデザイン&アナリシスの入社6年目の横川貴明さん。参加している学生に比較的年齢が近いこともあり、自身が照明デザインに興味を持ったキッカケや、携わったプロジェクトの話をされました。横川さんは5年間の年平均3〜4つぐらいのプロジェクトに関与されており、建築系デザイナーと比べると多いほうだとか。また、照明デザイナーの仕事の一つとして、光に関する展示会の調査や海外の事例調査、客としてリゾート地のホテルを訪れて実際に体験するフィールドワークなども紹介されました。
最後の登壇となったのは、大阪から駆けつけてくれた37年の経験を持つ大ベテラン、有限会社スタイルマテックの松本浩作さん。近年、建築化照明は増えてきているが、照明デザイナーがプロダクトをデザインすることは減ってきていると、照明デザインをプロダクトの視点から紹介されました。照明において光はもちろん大切。しかし、その光をつくり出す器具の素材や形、仕様などを考えることも同じくらい大切だと言います。プロダクトには、その場に適した光をつくる多種多様なデザインを考え、提案できる楽しさがあると話しました。
また、学生の頃から照明デザインをしてみたいと思い、数年前に同じような経験をして、現在、照明デザイン事務所に所属されている若手の二人(有限会社ライトデザイン 松本実紗さん、有限会社 ICE 都市環境照明研究所 永井 宏武さん) を招いて、実際に仕事をしてみて感じたこと、照明デザイナーになるために大学時代にしていたことなどを話していただきました。
イベントが終わった後に同会場で行われた懇親会では、学生たちから多くの質問が出て、照明デザイナーのことをもっと知りたいという思いがひしひしと伝わってきました。
【日時】2019年6月28日
【会場】東京デザインセンター5階crafTecギャラリー
【プレゼンテーション】ALG(建築照明計画株式会社)、有限会社サワダライティングデザイン&アナリシス、有限会社スタイルマテック、有限会社ライトデザイン、有限会社 ICE 都市環境照明研究所
【主催】一般社団法人 日本国際照明デザイナーズ協会 IALD Japan
【共催】東京デザインセンター