Activity

イベントのお知らせ

イベント レポート

2022.09.1

のぞいてみよう!照明デザインvol.4

2022年8月5日に「のぞいてみよう!照明デザインVol.4」と題したWEBINARが開催されました。このWEBINARは照明デザインに興味を持つ学生に向けたイベントで、照明デザイナーの職能や仕事ぶりについて、実際に現場で活躍している照明デザイナーが様々なエピソードを交えて紹介します。   まずマワタリデザイン株式会社の馬渡秀公さんは、照明デザイナーを「都市環境、ランドスケープ、建築物、インテリア、アート、イベントなどを対象とし、建築家や事業主とのコラボレーションで、照明のスキルを駆使して空間作りにかかわるプロフェッショナル」と定義しました。      続いて、株式会社ライティングプランナーズアソシエーツの中村美寿々さん、焔光景デザインの原田武敏さんの2名のパネリストからお話を伺いました。 最初はフランス留学中にパリの夜景の美しさにひかれて照明デザイナーになったという中村さんです。 携わった仕事の実例を挙げながら、現代に求められている照明デザインの役割、長崎市で都市全体の夜景デザインに関わった案件について詳しく教えてくださいました。   現代の都市照明デザインには、環境への配慮の先に「その都市ならではの光、都市の個性を表現する都市照明が求められている」と指摘。 長崎市の実例では、街並みの歴史などを伺いながらの現地調査と並行して夜の光環境の調査を行い、課題を抽出して、遠景と中・近景両方の視点から双方向的に夜間景観の向上に取り組むことを目指されたそうです。 更に、港の地形を生かした「港に流れ込む輝き」、和華蘭文化の町々の個性を表現する「おおらかに彩られたまち」、キリシタンや被爆の歴史を感じさせる「祈りを誘う灯り」という3つのコンセプトを夜間景観の整備にあたり掲げたそうです。 平和公園エリアでは、静けさを邪魔する不快なグレア(まぶしさ)をなくし、適正な照度の計画と、平和を希う光、祈りの感情を呼び起こす光を表現しようと知恵を絞られました。祈念像の照明はできるだけ像の陰影を強く見せないようにするために、一般的な下からライトアップではなく超狭角の光で遠距離から水平方向に照らす手法に変更し、祈念像への道を街の軸線に据えて広場には格子状に光の粒を設置しました。大浦天主堂や祈念坂、鎮西大社 諏訪神社の鳥居、眼鏡橋の照明も、策定した夜間景観マスタープランに沿って改善が行われました。 地域全体を結びつける線・面的な視点、住まう人が心地よく感じられる夜の街並み、観光客が宿泊する動機付けになる実利的側面、自分たちの街の明かりだと誇ることができ、かつ人々に愛される夜景を意識されたとのことです。      次は、日本庭園や寺社仏閣などを、紅葉や桜のシーズンに仮設照明でライトアップされている原田武敏さんです。携わったライトアップの事例を紹介し、ライティングによる空間の見え方の変化、仮設照明で工夫している点について解説してくださいました。 浜離宮恩賜庭園など同じ場所でも季節ごとに異なるライトアップの写真を紹介し、「仮設=光の多様性」として「光によって空間の印象はすっかり変わる」と指摘。旧古河庭園のライトアップを例に、それまでの大型の器具による投光照明ではなく、光量の小さい器具を使い、太陽に向かって咲くバラの花に対して、夜も同じように上からのダウンライティングの光でバラを浮かび上がらせ、背景となる周囲の木々に光を当てて奥行き感を出す―─といった工夫によって、空間が劇的に変化する様子を示されました。 「庭師が丁寧に手入れしている木々の樹形を丁寧に見せたい。同じ石垣でも光の当て方、色、強さが違えば印象が変わる。光の当てかたで、昼間は見えにくいノミの跡が見えたりする」「歴史的な建造物や庭園に自分なりの解釈で光を当てて別の見え方、表情を作り出せるのも仮設照明デザインの楽しみ」と仕事の醍醐味を語られました。   […]

Read More
2022.08.18

第39回~41回 コミュニケーションバー InaBar レポート

「InaBar」はIALD Japan事務所のバーコーナーで行われるユニークな「トーク&バー」。店主である稲葉さんより話題提供者が適宜指名され、基本毎月第一火曜日(祝祭日、GW、8月は除く)にハイクラスな照明の話題とワインを楽しんでいただけます。条件はマイグラスの持参。ソフトドリンクも多種ご用意しておりますのでワインを飲めない方も是非ご来店ください。 ※現在は、コロナ禍の影響でオンライン開催が続いております。   2022.04.05 第39回 『みなさん、照明デザインを楽しんでいますか?』 スピーカー:戸恒浩人さん 開催場所:オンライン   コロナ禍で世界を取り巻く環境が変わり、LEDの進化がほぼ終わった感がある昨今、来店された皆さんに色々話を聞きいてみたいとのことで、戸恒さんから4つの質問が提示されました。   1)Webが中心になってしまったコミュニケーション。どのようにコミュケーションを活性化していますか。 2)照明デザインのマンネリ化をどのように解消していますか。 3)コロナ後の照明デザインの活躍の場、照明デザインに期待されることは何だと思いますか。 4)後継者不足解消問題。しっかりフィーを獲得できる業界にならないと後継者は途絶えてしまう。もっとフィーを獲得する為にしなければならない努力は何だと思いますか。   コミュケーションの活性化については、Webをうまく活用している会員、得意でない会員の意見もありました。Webでのプレゼンは言葉が重要という話が出ました。 4つ質問が提示されたものの、話題はいろいろなところに飛び最後は惜しくも時間切れとなり、すべての質問まで議論できずに終わりとなってしまいました。来店者からはもっと話したいという意見が出ていましたので、戸恒さんに改めてInabarにお越し頂き続きを開催したいと思っています。その際は今回来店されなかった人、是非来店頂き議論しましょう。続きは機会を見てご案内します。 InaBar店主:稲葉裕   […]

Read More
2022.07.29

第9回 IALD Japan Webinar 「舞台・建築、同じ照明だけど、どこが同じでどこが違う?」

舞台照明と建築照明はともに光を扱う仕事ですが、どのような共通点、相違点があるのでしょうか。2022年6月17日のWEBINARは、その答えを見つけるべく開催されました。モデレーターは山下裕子氏(Y2 LIGHTING DESIGN)と馬場美次氏(馬場美次デザイン室)。ゲストは舞台照明を主に手がけている伊東啓一氏(エム・ジー・エス)、柳瀬敏実氏(東京舞台照明ホールディングス)のお二人です。 モデレーターが自身とゲストについて簡単な紹介を行った後、伊東氏と柳瀬氏に、それぞれの事例について解説していただきました。 伊東氏が率いる株式会社エム・ジー・エスは、コンサートやファッションショー、美術展、イベントなどの照明オペレーションから建築物のライトアップまで、幅広い光のデザインや照明シーンを創り続けています。 代々木第二体育館で行われたYOHJI YAMAMOTOのファッションショーでは、仮設照明としてピンスポットを20台だけ使用し、シーンごとに手動で色を変えて全体的な照明効果を生み出しました。 東京都現代美術館で開催された石岡瑛子氏の展覧会では、入り口付近を深みのある赤色で染め上げた様子や、三島由紀夫の「金閣寺」の映画に登場する、真っ二つに割れた金閣寺を再現したセットにハレーションライトを当てて輝かせた事例が紹介されました。石岡瑛子氏デザインの衣装を纏ったパフォーマーの映像が壁面に大きく投影された空間では、その映像と同じ衣装を纏ったトルソーも一緒に展示されており、映像の光量とトルソーを照らす配光が絶妙なバランスに保たれることで「トルソーが映像から出てきた」と感じられるライティングを実現するなど、デリケートな照明技法が見られました。 「野村家三代狂言」では、東大寺そのものを舞台背景としてライトアップ。堂々たるライトアップシーンから、環境の暗闇を活用してシューティングポイントを狭くすることで東大寺を小さく見せるシーン、さらにピンクやイエローの光を用いた華やかなシーンなど、多彩な光景が生み出されていました。 柳瀬氏が率いる株式会社東京舞台照明ホールディングスは、日本の舞台照明のルーツのひとつであり、演劇やコンサート、展示会やテーマパークなどの照明に加えて、器材の販売やレンタルも行っています。 柳瀬氏はまず、オペラとコンサートの事例を紹介してくださいました。オペラでは舞台前のフットライトとLEDスポットをメインに、ムービングライトを1台用いて、シーンに沿った空間を創出していました。事例として紹介されたコンサートでは、ステージ上の円形パネルの背景セットに、楽曲に合わせて地球や月を投影。映像は照明側で用意し、球体に見えるようにテクニックを駆使するなど、さまざまな技法でステージライティング全体をコントロールしたそうです。 フィギュアスケートのショーでは、器材の湿気対策や、短時間で各スケーターの動きを把握して演出を組み上げなければならない等、特殊な環境下で行われる舞台照明の事例をご紹介いただきました。 大規模なスタジアムでの事例も。東京ドームで開催されるイベントは舞台・セットともに極めて大きいため、仮設照明に相当量の仕込みを必要とし、多くのポジション(演出、ステージ、音響、運営 etc…)の調整が必要となります。2013年の国体の開会式・閉会式でも、350台ものムービングをすべて有線で仕込み、調光卓も2卓用いて制御したそうです。 また、建築照明寄りの事例として、熱海にあるMOA美術館のエスカレーターのライトアップや、イベントと連動した名古屋のテレビ塔ライトアップ、武道館ライトアップの内容も紹介されました。 その後はディスカッションに移り、舞台照明と建築照明の違いを改めて議論しましたが、つまるところ、どの照明でも「常設か仮設かで大きな違いが生じる」という話に。 照明を仮設で設置することが多い舞台照明では、置きたい場所に器材を設置し、自由に変更できるなど、制約が少ないことが特徴です。一方、照明器具を常設することが多い建築照明は、設計後は変更が難しく、動線上に設置できない、耐久性を求められるなど、あらゆる要素を考慮しなければなりません。 光で感動を生み出すという点では同じですが、舞台での感動は短時間で強烈に与えられるものであり、建築照明がもたらす空間体験の感動は何年もじわりと続いていくもの、という違いがあります。 理想とする光を創り上げるまでのプロセスに異なる部分が多々あり、馬場氏からは「極端に言えば“対象物に光を当てる”以外の共通点はないのでは?」というコメントもありました。 しかし近年、サッカースタジアムにてピッチを照らすスタジアム照明が水銀灯からLED照明に変わり、音楽に合わせてテンポ良く明滅する演出が可能になるなど、舞台照明と建築照明の融合を感じる瞬間も増えてきました。 […]

Read More
2022.07.11

第36~38回 コミュニケーションバー InaBar レポート

「InaBar」はIALD Japan事務所のバーコーナーで行われるユニークな「トーク&バー」。店主である稲葉さんより話題提供者が適宜指名され、基本毎月第一火曜日(祝祭日、GW、8月は除く)にハイクラスな照明の話題とワインを楽しんでいただけます。条件はマイグラスの持参。ソフトドリンクも多種ご用意しておりますのでワインを飲めない方も是非ご来店ください。 ※現在は、コロナ禍の影響でオンライン開催が続いております。   2021.12.7 第36回 『みなさんは施工会社の適正見積価格の判断ってどうしてますか?』 スピーカー:菅原千稲さん 開催場所:オンライン 今回は、話題の提供というよりも菅原さんが来店者に聞いてみたい。ということで始まりました。製作台数の違いによるコスト+流通する会社の数によるコストなどの条件で判断するのでは?といった感じで、特に結論が出る訳ではなく話は進んでいきました。 後半は皆さんの昔話で盛り上がりました。 オミクロン株も市中感染が発表され、また、冬らしく寒くなってきました。 皆様、体調に気を付け、良い年をお迎えください。 InaBar店主:稲葉裕   2022.02.01 第37回 『大袈裟ですが、私が世界を知った瞬間x3』 スピーカー:近田玲子さん 開催場所:オンライン 今回のテーマの中のx3は何を意味していたのか・・・。 近田さんが2001年に運用前のアルマ望遠鏡施設見学に行った時の話で、画像と共に展開していきました。 […]

Read More
2022.05.12

Chase the Dark 2022

2022年度の「Chase the dark」は一昨年、昨年と、日本ではCovid-19パンデミックの緊急事態宣言下は解除されたものの、国内の特定地域において蔓延防止措置が取られる中での実施となりました。「Chase the dark」イベントはオーストラリアから西廻りで世界各都市のサンセットの時刻に、その年のテーマに沿って撮った光の写真や短い動画をInstagramにアップしていき、世界を光で繋ぐと言う企画です。パンデミック以前は、世界各地のIALD関係者が各国内でオフラインイベントが行われ、その様子がSNSを通じて、その様子を伺い知る事が出来ました。しかし、昨年は各々の国内であってもオフラインイベントが出来ず、イベントの国内開催方法もオンラインへと移行していきました。 今年は、日本国内においても日本国内ではIALDJAPAN事務局内にて、感染予防措置を十分に配慮し少人数制限で開催、また会場参加できない参加者はオンライン参加で、イベントを開催しました。 2022年のテーマは ‘Only use light where you need it‘ UVライトやフラッシュライトやそれに反応する媒体を利用して、非日常の光を各国のIALD関係者が想い想いに発信しました。日本からは、UVトナーで作られたブラックライトで光る蛍光折り紙で折り鶴を作ったり、100円ショップでも購入できるパーティー用の光る腕輪を壁に装飾したり、ジェルネイルで発行するネイルの写真など、日本国内でも暗闇を楽しむグッズが沢山ある事を再認識しました。 そして、ブラックライトで光る飲料水と共に暗闇に浮かぶ幻想的な乾杯をしました。 英国ではノーマスクでオフラインイベントが開催され、ブラックライトで光る蛍光ペンで描かれた絵画や、メキシコでは空間の中でDJが奏でるリズミカルなサウンドがブラックライトと同調する動画がアップされていました。早くも、脱COVIDの日常を回復している姿をアップされた写真から伺い知る事ができ、来年こそは日本でもリアルイベントを開催したいと思いました。 IALDはグローバルな組織団体で、世界各地の支部の交流はオンライン・オフライン共に活発に実施されてきました。Covid-19はそんな日常に影を落としましたが、一方で照明デザイナー集団らしく、それはそれでいかに「光」で世界を繋げるか創意工夫をしてコミュニケーションを育む組織である事を改めて実感しました。現在では、一部の先進国ではマスク着用の義務化が廃止され、マスク無しの人々の表情に向き合える状況になっています。日本も近い将来、そんな状況に回復できるよう期待しつつ、これからも光は国境を超えるように、海外のメンバーとコミュニケーションを継続していきたいと感じました。(小西 美穂)

Read More
2022.04.6

第8回 IALD Japan Webinar「がんばれ!住宅照明」

照明デザインの業界でもあまりテーマとして語られることの少ない「住宅照明」について、照明デザイナーはどのように考えているのか? それを明らかにするべく、2022年3月4日のWEBINARは「がんばれ! 住宅照明」をテーマに、菅原千稲氏(フィラメント)がモデレーターを務め、パネリストに小山憲太郎氏(コヤマケンタロウデザイン事務所)、岡本賢氏(Ripple design)、福多佳子氏(中島龍興照明デザイン研究所)をお招きして開催しました。       まずは各々の住宅照明の取り組みや事例について軽くお話しいただいた後、事前に実施したアンケート結果を発表。ほとんどの照明デザイナーは住宅照明を手がけた経験があること、主に設計事務所経由の依頼であること、ただ、住宅照明の割合は請け負っている照明デザイン業務全体の10%程度と回答した人が最も多く、その比率が低いこともわかりました。 さらに、住宅照明を手がけることについては「住宅照明は重要だが、ビジネスとしては割に合わない」という回答が最も多い結果に。 ここで、アンケートに長文の回答を書かれた松本浩作氏(有限会社スタイルマテック)にも登場してもらいました。 松本氏は「施主の明るさ感覚や生活スタイルなどを把握して設計する必要がある」という“大きな手間”と、「完成まで約1年かかるが、報酬は50万円が限界」という“利益が出ないビジネス”の実情を明かしました。 ネガティブな意見が多い一方で、最も身近な照明であることから、その重要性は認識されています。福多氏は照明効果を理解してもらう難しさに触れつつも「住宅だけがまだ一室一灯照明であり、啓蒙を続けるべき」、小山氏も「住宅に明かりが灯ることで、街の明かりになる」と、夜間景観を含めた明かりに言及。岡本氏は「照明デザインを依頼する施主は熱心に勉強しているため、期待に応えたいという気持ちになる」と語りました。 次の議題は、住宅照明における失敗について。 アンケート結果を分析したところ、技術面の失敗、設計事務所とのコミュニケーションの失敗、施主とのコミュニケーションの失敗の3つに大別できることがわかりました。 パネリストからも、明るさの感覚は年齢による変化があり、それに伴って必要な照明も変わっていく等の課題が次々と挙がり、住宅ならではの難しさが浮き彫りになりました。 これらに対しては、住人が自分でランプを選んで替えられる口金タイプの照明器具にする、調光可能な照明にするなど、長期的な視点での提案がカギになるようです。   さらに、アンケートで印象深い回答があった角田尚法氏(maxview 一級建築士事務所)と東海林弘晴氏(LIGHTDESIGN INC.)からも直接ご意見をいただきました。 角田氏は、設計事務所に「照明の意図」を確実に伝えることの重要性を強調。施主の希望やコストの都合で壁紙や照明器具が変更され、意図していた照明効果が出ないという事態を防ぐため、被照射面の効果や輝度などを詳しく説明し、理解してもらえるよう心がけているとのことでした。 東海林氏は、施主にこちらの思いやアイデアを押し付けてしまうリスクを感じ、「照明デザイナーの役割は一般の人々が照明の効果を知り、それを自分で実現できるようレシピを伝えることだ」という考えに至ったそうです。 […]

Read More
2022.03.10

第33回~35回 コミュニケーションバー InaBarレポート

「InaBar」はIALD Japan事務所のバーコーナーで行われるユニークな「トーク&バー」。店主である稲葉さんより話題提供者が適宜指名され、基本毎月第一火曜日(祝祭日、GW、8月は除く)にハイクラスな照明の話題とワインを楽しんでいただけます。条件はマイグラスの持参。ソフトドリンクも多種ご用意しておりますのでワインを飲めない方も是非ご来店ください。 ※現在は、コロナ禍の影響でオンライン開催が続いております。   2021.09.07 第33回 『コロナウイルスに感染して』 スピーカー:松本浩作さん 開催場所:オンライン 「コロナウイルスに感染して」という、衝撃的な話題でした。 話題提供者の松本浩作さんは新型コロナウイルスに感染して生死をさまよい、1週間前に退院されました。 「生きている自分が不思議な感じだし、生きていることに日々感動しています。医療従事者の方々の努力に感謝します・・・。」 「感染したかなと思いあたるのは、もともと肺に既往症(COPD)があり、常に息苦しいことが多かったせいもあり、私だけウレタンマスクをしていたこと。元々肺の既往症がある為、感染予防には人一倍対策をしていたつもり・・・。事務所社内にも徹底して神経質に感染対策をしていたのに・・・。」と話されていました。   松本さんの体験談はニュースやワイドショーで聞く話以上に怖さが身に沁みました。   皆さんも、松本さんの言葉「コロナウイルスに感染すると、自分が苦しいだけでは済まず、その隣の人が死ぬかもしれない。」と、こころして、自分の行動をしましょう。もう暫く、我慢して、早く普通の生活ができる日がくるのを祈っています。 今まで以上に感染対策を万全にして不要不急の外出を避けましょう! InaBar店主:稲葉裕     […]

Read More
2021.10.8

第7回IALD Japan Webinar「IALD-Jメンバーアンケート結果報告 ここはどうなの?LED vol.1」

  今回のWEBINARは「IALD-Jメンバーアンケート結果報告 ここはどうなの?LED vol.1」と題し開催されました。東日本大震災を契機とし、LEDは飛躍的に進化を遂げ普及し、ハロゲンランプや白熱灯などの従来光源から置き換わりつつあります。現場で実際に活用しているからこそ分かる、照明デザイナーの視点からみたLEDについて、様々な意見をご紹介しました。 今回は飯塚千恵里氏(飯塚千恵里照明設計事務所)、野澤寿江氏(株式会社 近田玲子デザイン事務所)、角田尚法氏(maxview一級建築士事務所)がモデレーターを務め、IALD-Jメンバーにも参加してもらう双方向形式での配信を実施しました。 事前に実施されたアンケートではLEDの良い所・悪い所を得失点形式で評価。その結果、良い所では、3位「調色」、同率1位に「器具寸法」と「カラー演出」が高得点を獲得。ワーストは3位「器具のグレア」、2位「演色性」、1位「器具の交換」という結果になりました。     アンケートの項目別自由記述を詳しく見ると、メンバーがLEDに対して評価している点や不満に感じている点が明らかになります。 まずは「光源としてのLED」に着目しての意見をRipple designの岡本賢氏に伺いました。岡本氏はLED照明の色温度や演色性のクオリティは高まっていると評価。従来光源では難しかった色の波長のコントロールやカスタマイズが可能になったことはLEDのメリットですが、メーカーによって同一の色温度や演色性の数値でも、見た目の印象が異なることを課題として指摘しました。 「器具としてのLED」の評価では、器具寸法は良い所の1位となり、一方で器具のグレアはワースト3位となっています。 岡本氏は、建築照明向けの製品開発が進んでいることを高く評価する一方、グレアが強いものや配光バリエーションが少ないものがまだ沢山あることが課題だと指摘しました。 また、合同会社チップスの永島和弘氏は、グレアコントロールが出来なくなったことを指摘。LEDは前面方向にしか光が出ないために、反射鏡による制御方法が限定されることを課題として挙げられました。                […]

Read More
2021.09.9

のぞいてみよう!照明デザイン vol.3

2021年8月6日に「のぞいてみよう!照明デザインvol.3」と題したWEBINARが開催されました。このWEBINARは照明デザインに興味を持つ学生に向けたイベントで、照明デザイナーの職能や仕事ぶりについて、実際に現場で活躍している照明デザイナーが様々なエピソードを交えて紹介します。今回も、照明デザイナーの魅力や社会的な役割、どういった仕事に携わっているのか、現役の若手照明デザイナーにお話を伺いました。   まず有限会社シリウスライティングオフィスの戸恒浩人さんより、照明デザイナーが担う社会的な役割についてお話しいただきました。 光の体験を通じて人々の生活や時間を充実させ、公共空間を魅力的にすることが照明デザイナーの役割だという戸恒さん。そのためには、常に新しい光の表現を試みることが大切だと説明してくださいました。 また、照明デザイナーは「本来建築や空間に備わっている美しさを、さらに引き立たせる存在」であるとし、メイクアップアーティストに例えたお話もいただきました。   続いて、2名のパネリスト(有限会社シリウスライティングオフィスの小林周平さん、株式会社松下美紀照明設計事務所のパクホンジュさん)からお話を伺いました。 最初は、大学で建築を学んでいたという小林さんです。実例を挙げながら、照明デザイナーがどのように仕事に取り組んでいるのか、技術面の説明も含めて教えてくださいました。インプットとアウトプットを繰り返してきた小林さんにとって転機ともいえる出来事は、香港勤務での体験。国内で活動しているだけでは分からない、文化の違いや海外からみた日本の照明デザインを客観的に知ることができたそうです。 そして、自分だけの照明デザインを生み出すには、感動的な光に出会う経験・体験の積み重ねが大切だと話してくださいました。 次は、マスコミ系の大学卒業後、一般企業への就職を経て照明デザイナーになったという、一風変わった経歴の持ち主であるパクホンジュさんです。実際に携わったプロジェクトをもとに、シミュレーションや現場の調査、現地での実験の重要性や、それらを組み合わせてデザインする緻密な仕事について、丁寧に解説してくださいました。 また「Variety、Versatile、Value」の3つのキーワードをあげ、照明デザイナーという仕事の魅力は、様々な人と関わりながら社会に寄与できる照明を生み出すことであり、自分の感受性を高めるために積極的に勉強することの重要性を話してくださいました。 質問コーナーでは、学生代表として東北工業大学の五十嵐聖人さんから質問していただきました。「照明デザインの力で、どこまで都市の魅力を生み出すことができるのか」という質問に、小林さんは「限界を明言したくない」と前置きしつつ「一つの都市全部を照明デザインすることは難しいが、関わった建物の照明とその都市の景観の相互作用を考えながらデザインすることで、都市空間の魅力を高めることができる」と回答されました。 パクさんは「プロジェクトの中で照明のデザインだけでなく景観のガイドラインをつくることもあり、それによって都市空間を変化させることができる」と回答されました。また、このセミナーの幹事である馬渡秀公さんと梅田かおりさんにも伺うと、馬渡さんは魅力を生むというよりも、一つの物件の照明から都市が育っていくイメージを持つことの大切さを、梅田さんからは一つ一つの光の積み重ねが都市の魅力につながることを語ってくださいました。 最後に戸恒さんより、ガイドラインによって都市景観が画一的になってしまう恐さと、リーダー的な存在となる光を定めることで、その周囲に新たな光が誕生し、都市全体の魅力を高めていくこと、それらの重要性について、ご指摘いただきました。 「シミュレーションで意図していないところで上手くいった経験は?」という質問に対しては、パネリストのお2人とも「意図したように表現することを心がけている」とした上で、小林さんは、人工照明と自然光がきれいに組み合わさった瞬間に感動すると回答。パクさんは、照明の色を合わせるには空間や器具を実際に見た上での判断が重要と回答されました。戸恒さんは、シミュレーション通りにならないことは沢山あり、現場で対応しながら解決していった経験を話してくださいました。   その他にも学生の皆さんの鋭い質問にパネリストのお2人も驚きながら、その熱意に応えるように詳しく回答してくださり、今回のWEBINARは終了しました。 【日時】2021年8月6日 【会場】IALD Japan […]

Read More