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イベントレポート

2019.06.7

第3回 照明トレンド オンステージ

2019年6月7日、東京デザインセンター5階のcrafTecギャラリーを舞台に第3回照明トレンド オンステージが行われました。今回のテーマは「令和時代の細長照明」。様々な空間で、建築化照明として使用されることが増えてきた細くて長いライン照明は、色々な意味でメリットが多く、照明デザイナーにとってもとても魅力的な照明です。市場でもその細さと長さで競い合う、業界をリードする3社によるプレゼンテーションが行われました。

 

トップバッターは、ライン照明はもちろん、あらゆる照明器具を取り扱っている(株)遠藤照明。5つのサイズを展開するLinear(リニア)シリーズの中で最も細い「リニア08」と、次に細い「リニア17」が紹介されました。幅は名前の通り8mmと17mmで、長さは最長1500タイプから最短100タイプ(リニア08)までをラインナップ。ツブツブ感のない美しい発光面で、配光は拡散と狭角(リニア17のみ)があります。特に狭角は壁のテクスチャーを美しく照らす事ができるように、光の伸びを重視し、17mmの細さで30°以下の配光を実現しています。今後は、建築や什器への収まりを追求しながら、屋外から軒下まで同じラインで続くといったことにもチャレンジしていきたいと意気込みを話しました。

 

次に登場したDNライティング(株)は、LEDモジュール「MC-LED3」と「XC-LED」の2器種を紹介。前者は長さ55〜2490mmの66サイズを取り揃えた汎用性の高い器種で1mあたり1630ルーメンの明るさがあります。後者はその進化版でスリムさを重視した、幅8mmで高さ10mm、長さ57〜1982mmの45サイズを取り揃え、1mあたり860ルーメンの明るさで、わずか10mm幅のスペースに埋込OKという器種です。色温度は共通の6タイプで、最近、低色温度の需要が高まってきているホテル案件の要望に応えて2200Kにも対応しています。質問タイムには、ラインアップの多さや、長いモジュールを取り揃えるなど管理面でのデメリットを問われましたが、「デメリットのあるところに利がある」を切り返し、会場を盛り上げました。

 

最後に登場したエイテックス(株)は、屋外設置できる細形のライン照明「シリコンβ」のプレゼンを実施。IP67相当の防水性を持っており、雨ざらしの中で使っても問題なしという本器は、基板を折り紙のように折って立体的な形にすることで幅8mmという薄さを実現。自社開発の繋ぎなしの長尺基板により、一本物で最長5059mmまで対応可能となっています。しかも、筐体はシリコーンゴムなのでほとんど熱を帯びず、曲げたり巻くこともできるので使い方は自在。ディフューザーとクリアの2タイプをラインナップしています。会場からは、今後どこまでの細さにできるかを質問され、6mmの細さに挑戦すると力強い応えが帰ってきました。

 

【日時】2019年6月7日
【会場】東京デザインセンター5階crafTecギャラリー
【プレゼンテーション】(株)遠藤照明、DNライティング(株)、エイテックス(株)
【主催】IALD Japan
【共催】JIPA日本インテリアプランナー協会、JIPAT東京インテリアプランナー協会、
JCD日本商環境デザイン協会、TDC東京デザインセンター