ENLIGHTEN ASIA 2023 In Japan

DAY2 12:00~13:00

【H-2】MOTOKOの部屋

秋の叙勲、芸術文化功労で旭日中綬章を受章された石井幹子氏をゲ ストに迎え、照明デザイナー石井幹子氏の軌跡を紐解き、志していた こと、これから照明はどう進むのか?をお話しいただきました。東京 藝術大学から渡辺力主宰のQデザイナーズに就職。担当された照明 器具に光がともった時の感動が、照明デザイナーとしての出発点に なったと振り返ります。その後、フィンランドに渡り、ストックマン・オ ルノのデザイン室長だったリーサ・ヨハンソン・パッペ氏に師事し、 照明器具のデザインを教わります。ドイツの会社で建築照明を学ばれ て日本に戻り、縁あって菊竹清訓氏設計の「萩の市民館」の照明を担 当。これが照明デザイナーとしての初仕事だったと石井氏は話されま した。カードによる質問タイムとなり、リーサ・ヨハンソン・パッペ先 生のカードが出ると、愛娘の明理さんのミドルネームに「リーサ」をい ただいたという裏話も。また、熱海で見る海と空の景色の美しさや、東 京や軽井沢の夜景にみる醜い光について言及され、照明デザイナー の奮起を促します。最後に、若い世代に向けて「手付かずの照明の分 野を見つけて行くこと、何事も継続していくことが大事だ」とメッセー ジをいただき、宇宙空間に行って地球光を見てみたいという石井氏の 夢をうかがい、ランチタイムレビューは締めとなりました。